無知の知
無知の知
先日、ある講演会の講師から聞いた話なのですが、平成22年1月に内閣府特命担当大臣談話で「平成30年を目途に、交通事故死者数を半減させ、これを2500人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という国の目標があるとのこと。
私もこの業界で生計を立てているのに、5年もこのプランを知らず、非常に恥ずかしい気持ちになりました。でも、この目標、運輸業界でどれくらい浸透されているのでしょうか・・・・・。
ちなみに平成25年のトラック関連の事故が22462件。平成30年の目標が15000件。ということは・・・
あと5年で約7500件の削減が必要になります!
そしてこの事故の約半数は追突事故が占めています。
事故発生時間は昼間が多く10~12時がピーク
最近、運輸業界の監査の処分が厳格化されているのも、この「事業用自動車総合安全プラン2009」からきていることなのだろうと思います。また改善基準 告示の遵守も同様です。特に、拘束時間13時間まで、休息は継続8時間以上、運転時間は2日平均1日9時間まで、連続運転4時間で30分以上の休憩、これ はこれから業界のスタンダードになるでしょう。
また「事業用自動車事故調査委員会」という運輸安全委員会が設置され、国土交通省と警察庁が協力して、各分野の専門家と共に、昨年の6月と11月に会合があったとのことです。
各分野の専門家は、労働科学研究所、関西大学社会安全部、法政大学法科大学院、東京医科大学、芝浦工大工学部、埼玉大学工学部建設工学科、名古屋大学大学院、株式会社安全研究所・・・。
専門家の方々が零細運輸業者の末端の意見や状況を吸い上げてくれることを願うばかりです。
講演後、同業の仲間にこれを知っているか聞いたら「初めて聞いた」とか「誰かがそんなようなこと言ってたかも」と、みんなよく知らいないようでした。
宇都宮市内にて夜間作業
2015年2月13日運送部