特効薬
特効薬
最近、全国各地で交通事故が発生し、大切な命が失われている。1年前に「てんかん」により運転手が意識を失い、そのために小学生が亡くなったが、また今年になって同じような死亡事故が起きた。
私たちは公共の道路で生計を立てる業界なので、日頃からどうすれば交通事故を防げるのかを考え、交通安全講習会や運転適性検査、健康診断、アルコール チェック、部門別ミーティング等はしている。しかし「てんかん」については本人が申告してくれない限り雇用する時にはわからない。
このような運転中に意識を失う障害があっても、運転免許証は発行されていることを今回の事故で初めて知り、背筋が寒くなった。
この事故の後すぐに、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)の「ナスバネット」と言う適性診断の測定システムを導入した。年間に2回は診断し て、その診断結果を安全運転に役立てるひとつの判断材料とした。また、全社員に持病や常用している薬の有無等も教えてもらい、運行管理をする上での注意す るポイントにもしている。
事故防止は三大疾病(がん・脳卒中・心筋梗塞)と一緒で今のところ特効薬がない。「こうすれば絶対に事故にならない!」と言う薬や講習があれば、すぐにでも頼みたいくらいだ。
特効薬がない以上、日々の健康(安全)管理に気を配り、万全の体調(運転)を維持するように心掛けるしかない。
低床トレーラーに運ばれる16tラフタークレーン
2012年4月13日総合