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物流麻痺

 青ナンバー50台ほど保有する中で、普通自動車免許で乗れるトラックは当社に1台もない。免許制度の改正で、2t車や4t車の運転をするには中型免許が必要になった。その中型免許を取得するには20歳以上。そして普通免許取得から2年以上の期間が必要だ。例えば20歳で普通免許を取得したら2年後の22歳でようやく2t車や4t車に乗れる。

 当社のトラックで働くには、18歳で普通免許取得なら最短で20歳以上となる。そうなると高校の新卒18歳をドライバーでは雇用できない。2年間、他の付帯事業をやってもらうという選択肢もなくはないが、トラックの運転をしたい若者が2年間も他の仕事で耐えるのはとてもハードなことだと思うし、ドライバーの助手等の仕事では給料も知れている。

 またまた言いたくはないが「むかしはよかった」。高卒で入社して、半年もすれば4tトラックで全国津々浦々バリバリ稼ぐことができた。2z年前は20代の若者が続々と入社していたが、今は最短で20歳にならないと4t車に乗れないこともあり、20代前半の人がいない。全国に大型トラックで働く20代はいったい何人いるのだろうか…。

 免許制度の改正も近々あるようだが、今のままでは大型トラックまで乗れるようなエキスパートを育てるには時間とお金がかかりすぎる。トラックドライバーを育成する手厚い助成金とか、免許取得割引制度とか、事業者の負担を減らす政策がほしい。

 働く時間を制約され、免許取得は時間とお金がかかる。早急に自動運転のロボットトラックでも作らないと、東京オリンピック前に物流が麻痺する日がくるのではないのか。

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