十人十色
栃木県日光市から静岡県焼津市まで大型トラックの場合、時間帯にもよるが有料道路を多用して、所要時間は片道5~6時間。
4時間連続で走ると30分休憩しなければならないので、日光市を出て4時間だと東名高速に入って港北PAか海老名SA付近。
30分休憩後、1.5~2時間走行して焼津市へ到着する。
所要時間が5~6時間として、工場へ入場するのがAM8時からの場合は、AM2時に出発すれば拘束時間が少なくなり、過労を防げるかというと、それは全く別問題。
AM2時に出発するよりも、人によってはそれよりも早く、交通量の少ないPM8時頃に出発して、AM0時に休憩し、AM6時まで仮眠。それから2時間走りAM8時に工場へ到着の方が体は楽な人もいる。そうなると拘束時間は片道12時間。
眠い中、我慢して走る6時間と、余裕を持って走れる12時間。改善基準告示を遵守するため、拘束時間を減らそうとすると、場合によってはとても疲れる運行になる。
そもそも人間の体調はそれぞれ違う。それを一つの基準に当てはめようとすると、どうしても無理が生じる。労働時間が短縮される取り組みは、運輸業界にとって非常にいいことだと思うが、いまひとつ基準が現状に合っていない。
十人十色。基準が万人は合わないのは理解するとしても、それを守れないと場合によっては営業停止や車両停止。1時間オーバーでも是正勧告。
一歩道路に出たら、何が起こるか判らない。渋滞、道路工事、道路使用規制、落下物、通行止め、故障、急な体調不良…等々。電車じゃないのだから、そう時間通りには行かないし、1~2時間はすぐに変動するのがトラック輸送。先進国の輸送とは、こういうことなのか…。
コンテナ市場 40Fドライスチールコンテナ据付作業。【http://youtu.be/Ql7zhwgY1ho】
2015年6月29日運送部